皆様、こんにちは。
阪急箕面駅より徒歩3分にある尾川歯科医院です。
食事中に食べこぼしやむせが多くなったと感じていませんか?
特に、シニアになると食べこぼしやむせが多くなり、食事に時間がかかることもあります。
しかし、お口の体操をすることで食べこぼしやむせが軽減することがあります。
今回は、食べこぼしやむせの原因とあいうべ体操についてお話しいたします。
食べこぼしやむせはなぜ引き起るの?
年齢が高くなるにつれて食べこぼしやむせが多くなったと感じている方は、お口の機能の低下が関係しているかもしれません。
お口の機能が低下することを「オーラルフレイル」と呼び、お口の機能の衰えを指します。シニアの方に多く見られる傾向があり、早い段階で対応することが大切です。
オーラルフレイルは、以下の4段階に分けられています。
レベル1:口の健康リテラシーの低下
レベル2:口のささいなトラブル
レベル3:口の機能低下
レベル4:食べる機能の障害
中でもレベル3と4は、歯科医院で対応することがあり、訪問歯科診療でも患者様の症状に合わせて対応させていただきます。
オーラルフレイルを放置しておくと、要介護状態になるリスクが高まったり、身体の健康状態にも悪影響を及ぼしたりします。
あいうべ体操
オーラルフレイルが発見した場合は、お口の機能を向上させるためにトレーニングを行うことがよいとわかっています。その中でも今回は、「あいうべ体操」の方法をみてみましょう。
あいうべ体操とは、身体は動かさずに唇や舌などお口を動かすトレーニングのことです。
「あ」「い」「う」と大きくお口を動かしながら声を出します。そして、最後に「べー」と舌を出してお口周りの筋力を鍛えるのです。
1日に3セットから10セットくらいを目安に行いましょう。はじめてトレーニングをしたときは、舌や顎が疲れることがありますので無理なく進めていきます。
あいうべ体操のメリット
あいうべ体操の目的は、お口周りの筋力を整えて口呼吸を鼻呼吸にすることです。
お口がしっかり閉じて嚥下(飲み込み)ができれば、食べこぼしやむせを防止することができるでしょう。
他にも、以下などが期待できますよ。
・ドライマウスの改善
・いびきの改善
・誤嚥性肺炎の防止
とくにシニアでは誤嚥性肺炎での死亡リスクが高まりますので、食べこぼしやむせが発見されたら意識的にあいうべ体操などのお口のトレーニングを行うことが大切です。
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