
皆様、こんにちは。
阪急箕面駅より徒歩3分にある尾川歯科医院です。
歯周病はお口の中だけの病気と思われがちですが、じつは全身疾患にも関わりがあります。
放置しておくと健康状態が悪化することがあり、反対に治療を受ければ健康を維持できる可能性もあるのです。
今回は、歯周病と全身疾患の関係、歯周病とつながりが深い糖尿病についてお話しします。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病と全身疾患には深いつながりがあります。
そもそも歯周病とは、細菌感染症で感染すると歯ぐきが腫れたり出血したりと炎症が現れます。
そして、初期段階では自覚症状がほとんどないため気付かない方も少なくありません。
放置してしまうと、やがて歯を支えている顎の骨を溶かして歯が抜け落ちてしまうことも。
お口の中だけの病気と思って放置し続けると、傷ついた歯ぐきの血管から歯周病細菌が出す炎症物質が入り込み血管を通り全身に行き渡ります。
その結果、血管疾患や糖尿病、肥満や早産のリスクが高まるなどの全身疾患を引き起こしやすくなるのです。
歯周病と糖尿病
歯周病と全身疾患は深い関わりがあるとお話ししましたが、その中でも糖尿病は相互に関係しあっています。
歯周病の細菌が出す炎症物質が身体に行き渡ると、血糖値を下げるインスリンを効きにくくすることがわかっています。
そのため、歯周病にかかると糖尿病が悪化するリスクが高まるのです。
反対に糖尿病の方は歯ぐきの傷や炎症の治りが悪くなったり、唾液の分泌が減ったりすることで、歯周病の進行が健康な方よりも早いといわれています。
このように相互に関わりがある歯周病と糖尿病ですが、治療をすることで改善することも明らかになっています。
歯周病の方は適切な治療を歯科医院で受けることで、インスリン抵抗性が改善し血糖コントロールもよくなることがわかっています。
つまり、歯周病の治療を受けることで糖尿病の症状を改善することにもつながるのです。
歯周病は放置せずに適切な治療を受けよう
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく気付きにくい病気です。
しかし、放置しておくと歯や顎の骨だけではなく身体の健康状態も変化することがあります。
歯周病を早期発見・治療することで糖尿病をはじめとする全身疾患を防ぐことができる可能性もあるため、少しでも歯や歯ぐきに違和感がありましたら早めにご相談にお越しください。

当院は、他の患者様を気にすることなく治療を受けていただけるように、診療室は半個室でご用意しております。
治療前や治療中も気になることがありましたら、歯科医師やスタッフにお気軽にお声かけ下さい。
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