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院長コラム

歯周病とは?原因や進行などを詳しく解説

こんにちは、箕面駅近くの尾川歯科医院の尾川です。昨日は11月 8 日(いい歯の日)ということでテレビやラジオでもお口の中の話題がたくさんとりあげられていました。
その中でも特に歯周病についてのお話が多かったので本日は歯周病について書かせていただきました。

歯周病とは?

歯周病とは、歯の周りの組織(歯周組織)に歯周病菌が感染することにより引き起こされる炎症性の疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)が炎症をおこし、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて少なくなってしまう病気です。

歯周組織とは?

歯周組織は、歯を支え、保護し、歯に栄養を供給する組織の総称です。
歯周組織は主に以下の組織から成り立っています。

1 歯肉: 歯肉は歯周組織の中で一番外側に位置し、歯根や歯槽骨を保護します。健康な歯肉はピンク色で、歯根としっかり密着しています。細菌により歯肉に炎症が起きると (歯肉炎)、歯肉に赤みや腫れがでたり、歯根との間に隙間が空いてしまいます。

2 歯根膜: 歯根膜は歯根と歯槽骨の間に位置し、噛む際のストレスや圧力を自然に分散させたり、物を噛んでいる感覚を脳に伝えるという重要な役割をはたしています。

3 歯槽骨: 歯槽骨は歯を支える骨組織で、歯がぐらつかないように歯根の周りを取り囲んでいます。歯の安定性に影響を与えるため、歯槽骨が健康であることはとても重要です。歯周病が進行すると歯槽骨は溶かされてしまいます(歯周炎)。
これらの歯周組織が歯周病菌により侵されてしまう状態が歯周病(歯肉炎、歯周炎)です。

歯周病の原因と進行

歯周病の原因は歯と歯肉の間の部分の清掃が行き届かず、汚れが蓄積することです。この汚れが歯周病菌の増殖を促し、まずは歯肉の炎症を引き起こします。
主な歯周病の形態には次の 2 つがあります。

歯肉炎

歯肉に炎症が起きている状態で、歯周病の最も初期の段階です。歯肉が腫れ、出血しやすくなります。歯肉炎は適切な治療と口腔衛生状態の改善によって進行を防ぐことができます。

歯周炎

歯周炎はより深刻な歯周組織の損傷を含む状態で、歯根膜が破壊され歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる深い隙間ができ、歯槽骨が吸収されます。これにより歯の支持が弱まり、歯がぐらぐらしたり最終的に抜けてしまう可能性が高まります。

失われた歯槽骨を回復させることは難しいため、歯肉炎から歯周炎に移行させないことが
とても大切です。
いつまでも自分の歯で美味しく食事をするためには歯周病にならないようにすることはもちろん大切ですが、歯周病になってしまってもできるだけ早く発見し、対応することも重要です。

痛みは全くなくても、歯ぐきから出血したり、ご家族から口臭を指摘されたりということが
ある方は歯周病の可能性が高いので、できるだけ早く相談ください

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