お子さまの歯科検診のタイミングでお悩みではありませんか?
学校歯科検診などの結果を見て、初めて来院、という方も多くいらっしゃいます。 今回は、小児だからこそ定期検診を受けていただきたい、その理由をお伝えします。
小児の定期検診のメリットは?
1.むし歯の早期発見・早期治療が可能になる
お子さまのむし歯の進行は早い、ということをご存知でしょうか。
あまり自覚症状がなかったり、違和感を伝えられなかったりして、見つけた頃には大きなむし歯なこともありますので、気をつけておきましょう。
また、歯の生え変わりの時期には、歯の影に隠れてむし歯ができていることもあります。
歯科検診を受けて早めに発見し、治療をしましょう。
2.正しいブラッシング方法を知ることができる
歯の生え変わりの時期は、むし歯リスクの高い場所が変化します。
永久歯とは違い、生えてきている歯によってブラッシング方法も変わりますので、定期検診でチェックしてもらいましょう。
お子さまの永久歯が生え揃うまでは、仕上げ磨きもとても重要です。
お子さまだけのブラッシングでは、しっかりと汚れを落としきることはできません。
効果的な仕上げ磨きの方法を知ることで、よりおくちの健康を維持しやすくなります。
3.歯並びの相談ができる
お子様の歯並びは体の成長とともに変化しますが、早い時期に矯正治療を行ったほうがいい場合と、矯正治療が必要か様子をみながら判断を待つ場合とがございます。
定期的に歯並びを見せて頂くことで、矯正治療をした方がいい場合はベストなタイミングを提案させていただくことが可能になります。
4.生え変わりの異常に早く気付ける
乳歯から永久歯に生え変わる時に生え変わりがスムーズにいかない場合があります。
また、6歳臼歯が生えるときも手前の乳歯の根っこをとかしてしまい乳歯が早く抜けてしまう場合もございます。そういった異常に早く気付くことで歯並びの悪化を防ぐことができます。
定期検診ではどんなことをするの?
定期検診では、現在のおくちの状態、歯並びの確認、むし歯のチェック、専門的なクリーニングやブラッシング指導を行い、むし歯の出来にくい環境をつくっていきます。
むし歯にならないためには「おうちでのセルフケア」と「歯科医院でのプロフェッショナルケア」が重要です。
どちらかが不十分だと、よい状態を維持することは難しくなります。
プロフェッショナルケアとは?
プロフェッショナルケアでは、正しいセルフケアができるよう、一人ひとりに合ったブラッシングを指導したり、セルフケアでは落とせない汚れを専用の器具を使い除去したりします。
当院では、お子さまと一緒に保護者の方にもブラッシング指導をさせていただいております。
おうちに帰ってからも「ここはどうだったかな?」「なかなか難しいね」など、共有して一緒に頑張ってもらえると幸いです。
フッ素塗布やシーラントも活用しましょう
「むし歯予防にはフッ素が効果的」であることはご存知の方も多いかもしれませんね。
歯科医院で塗布するフッ素には、市販の歯磨き粉とは違い、高濃度のフッ素が含まれています。
この高濃度のフッ素は、1度塗布すると3~4か月ほど効果が持続する、といわれており、定期健診のたびに塗布することで、高いむし歯予防効果が期待できます。
また、シーラントと呼ばれる、むし歯予防処置もおすすめです。
汚れのたまりやすい奥歯の深い溝を埋めることにより、むし歯リスクを減らします。
歯を削ったりはしないので、痛みもありません。
むし歯を「作らない」環境に!
「予防歯科」という言葉があるように、むし歯は「治療する」ものから「予防する」ものへと変化してきています。
1歳6か月児健診、3歳児健診、学校歯科検診とあるように、歯は健康に過ごすためになくてはならない存在なのです。
大切なお子さまの健康のためにも、ぜひ定期的に歯科を受診しましょう!
コメント