お子様の歯をむし歯から守る【フッ素塗布】～フッ素の効果と対象年齢～

歯科医院では予防ケアのひとつとして「フッ素塗布」を実施しています。
しかし「フッ素塗布は何歳からしてどんな効果があるの？」と疑問の方も多いでしょう。

そこで今回は、フッ素塗布の特長や効果、対象年齢を解説します。

フッ素塗布とは？

フッ素は自然界にも存在しますが、より効果的に歯に取り込むために歯科医院では定期的にフッ素塗布を行います。

歯科医院では高濃度のフッ素を取り扱うことができるため、以下の効果を期待できます。

• むし歯に強い歯に育てる（歯質強化）
• むし歯の細菌の活動を抑制する
• 初期むし歯を改善する（再石灰化）

フッ素塗布はむし歯になる前の健康な歯に塗布することで、むし歯に強い歯に育てることができます。

乳歯や生えたばかりの永久歯はやわらかくむし歯になるリスクが高いのですが、フッ素を歯に吸収しやすい時期でもあり歯質を強化する手助けをしてくれます。

また、むし歯の細菌を抑制することが期待でき、むし歯の細菌により生成される酸で歯が溶かされるのを防いでくれるのです。
さらに、歯の表面が白く濁っているだけで穴があいていない初期段階のむし歯であれば、フッ素塗布だけでむし歯が治ることも。

歯を削って治療する必要がなく患者様の負担が減り、むし歯を食い止められることができます。

フッ素塗布の対象年齢

フッ素塗布を行うひとつの目安は、「唾液が吐き出せる」お子様です。
年齢では1歳半ごろから15歳ごろが対象年齢です。

1歳半では12本の乳歯が生え揃う時期で、1歳半検診でも歯磨き指導やフッ素塗布のお話しがあることがほとんどですので、フッ素塗布を行いお口の健康を保ちましょう。

また、フッ素塗布は1回受けるだけでは効果が得られません。少なくても年に2回以上のフッ素塗布を継続する必要があります。

（出典：厚生労働省e-ヘルスネット_フッ化物歯面塗布 より）