こんにちは!箕面駅近くの尾川歯科医院の尾川です。
みなさん、ハーフリンガル矯正ってどんな矯正治療かご存じですか?
ワイヤー矯正の一種であるハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正のいいとこどりをしたような治療法で、幅広い年齢層に人気があります。
こちらのページでは、ハーフリンガル矯正のメリットとデメリット、治療期間や費用相場などについて分かりやすくまとめました。治療法で迷われている方はぜひご参考ください。
ハーフリンガル矯正とは?
ハーフリンガル矯正は、上顎を裏側矯正、下顎を表側矯正で行う方法です。どちらもワイヤー矯正で、固定式の装置を使用します。
1本1本の歯を細かく動かすことが可能なワイヤー矯正は、マウスピース矯正にくらべて計画どおりに治療がすすみやすいため治療期間が短く、対象症例が多いという特徴があります。
ハーフリンガル矯正の3つのメリット
ハーフリンガル矯正のメリットは以下のとおりです。
① 上下表側矯正で行うよりも審美性が高い
基本的に、人は笑ったときは上顎の歯列が目立ち、下顎は下唇に隠れて見えない傾向にあります。
ハーフリンガル矯正では、上顎は裏側矯正で行うため、装置が正面からは見えません。笑ったときの印象が治療前と変わりにくいのが大きな特徴です。
➁上下裏側矯正で行うよりも滑舌が悪くなりにくい
裏側矯正は、装置が舌にあたるため滑舌が悪くなりやすい傾向にあります。
接客業の方や、人前で話す機会の多い方にとっては、滑舌は仕事の評価を左右する一つの要素といっても過言ではありません。
舌のある下顎を表側矯正にすることで、滑舌が悪くなるリスクを抑えられます。
② 上下裏側矯正で行うよりも費用がかからない
裏側矯正は審美性が高く、かつワイヤー矯正の強みを活かせる治療法であることから、費用が高めに設定されているケースがほとんどです。
ハーフリンガル矯正は、裏側矯正のメリットをそのままに下顎を表側矯正で行う分費用を安く抑えられるため、幅広い年齢層に人気があります。
笑ったときに下顎の歯列が見えない方は、上下裏側矯正で行うよりもハーフリンガル矯正のほうがメリットは大きいといえるでしょう。
ハーフリンガル矯正の3つのデメリット
ハーフリンガル矯正は便利な治療法ですが、残念ながらデメリットも存在します。納得のいく治療にするためにも、デメリットについても正しく把握しておきましょう。
① すべての歯科医院で対応しているわけではない
裏側矯正は表側矯正とは少し異なるスキルが求められるため、対応していない歯科医院も少なくありません。
裏側矯正を行っていない歯科医院では、基本的にハーフリンガル矯正もできないので、歯科医院を選ぶときは「どのような治療が受けられるのか」をサイトやカウンセリングを利用して調べておくことをおすすめします。
➁笑ったときに下の歯列も見える方には向いていない
ハーフリンガル矯正は、下顎は表側矯正になるため、笑ったときに下の歯列がしっかり見える方には向いていません。
上顎の表側に装置が付いていないことで、余計に下顎の装置が目立ってしまう恐れがあります。
② 上下表側矯正で行うよりもお手入れが難しい
装置が目で確認できるのは、お手入れがしやすいというメリットがあります。
裏側矯正である上顎は、鏡で見ても汚れがどこに付着しているのかが分からないため、質の高いお手入れ方法を歯ブラシの毛先があたる感覚で覚える必要があります。
歯ブラシの使い方をマスターしていなければ、虫歯や歯周病などトラブルを防ぐことは難しいでしょう。
ハーフリンガル矯正のトラブルのおこりやすさは?
上下どちらもワイヤー矯正であるため、装置の脱離やワイヤーの破折のリスクがあります。「食べ物を一口サイズに切る」「お手入れのときに装置の脱離やワイヤーの破折がないかを確認する」といった工夫が必要です。
トラブルの放置は治療期間が延びる原因ですので、気づいたら早めに歯科医院へご連絡ください。
ハーフリンガル矯正の治療期間と費用について
ハーフリンガル矯正の治療期間は、2〜3年が基本です。
費用相場は80万〜120万円で、表側矯正よりは高く、裏側矯正よりは安い傾向にあります。設定金額は歯科医院によって異なるため、気になる方は事前にご確認ください。
ちなみに当院での費用は総額で、上下表側矯正が77万円、ハーフリンガル矯正が88万円、上下裏側矯正が99万円です。
ハーフリンガル矯正が気になったら当院までご相談を
ハーフリンガル矯正は、症例的にマウスピース矯正が難しい方や、ワイヤー矯正で審美性を高くしたい方におすすめの方法です。
デメリットについても正しく理解したうえでご選択ください。
自分にあった治療法が分からないという方は、治療法の種類や特徴についてお伝えさせていただく、当院の矯正無料相談をご利用ください。
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