
皆様、こんにちは!
阪急箕面駅より徒歩3分にある尾川歯科医院です。
お子様の歯並びが気になり矯正治療を考えている保護者の方もいらっしゃると思います。
当院の小児矯正に使用する装置はさまざまで、お子様の歯並びの状態や年齢に応じて適切な装置をご案内しております。
そのうちのひとつ「拡大装置」を知っていただくために、装置の特徴やメリットとデメリットを解説します。
拡大装置とは?
まずは、拡大装置の特徴を詳しくみていきましょう。
使用する箇所
使用する箇所は、上の歯並びです。
上の歯並び左右に橋渡しのように装置があり、大臼歯(奥歯)や小臼歯(4・5番目)に装置を固定します。
装置を固定するためには、歯の周りを一周するバンドという装置を取り付ける必要があるため、頬側からも大臼歯や小臼歯に金属の装置が見えます。
適用年齢
永久歯が生え始める6歳ごろから12歳ごろまでが適用年齢です。
理由は、将来的な永久歯の歯並びの乱れを防ぐために上の顎が成長を続ける12歳くらいがよいからです。
まれに顎の成長が終わる時期や成人してから拡大装置を使用することもあります。
使用期間
固定式の拡大装置は、2週間から数ヶ月と使用する期間が短いのが特徴です。
顎の骨が柔軟な時期に拡大装置ですべての歯が並ぶためのスペースを確保します。
拡大装置のメリット
ここからは、拡大装置のメリットを解説します。
当院は固定式で取り外す手間がない
拡大装置は取り外し式と固定式の2種類がありますが、当院では固定式を基本的には使用しますので取り外す手間がありません。
学校や外出中に矯正装置を失うことも防げます。
短期間で効果が出る
2週間から数ヶ月で歯を並べるスペースを確保することが可能です。
抜歯を回避できる可能性が高まる
永久歯の並ぶスペースを作り出すことができるため、抜歯を回避できる可能性が高まります。
口呼吸が改善する
拡大装置を使用すると上顎だけではなく、鼻腔も広がるため鼻呼吸がしっかりできるようになることも期待できます。
拡大装置のデメリット
次に拡大装置のデメリットも解説します。
慣れるまで会話しにくい
装置に慣れるまで会話しにくい方もいらっしゃいます。
セルフケアが大変
麺類やほうれん草などの野菜、粘性のあるガムやキャラメルなどが装置に絡まりやすいため、セルフケアが大変と感じることがあります。
成人矯正への移行するケースもある
拡大装置だけでは、歯1本1本はきれいに並ばせることはできません。
あくまでもこれから生える歯のスペースを作ることを目的としていますので、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正に移行することがあります。